スピーカ, コンピュータ, エンジン, ダウンサイジング(小型化)への思い

AMG A45 S エンジン高級ダウンサイジングスピーカを試聴してきました。技術の粋を集めた製品だけあって値段も一流で、何より邪魔にならないサイズというのは素晴らしいことです。ただ、ほどほどの音量で聞くには抜群の高音質なのですが、やはり重量級スピーカの臨場感あふれる音とは比較できませんね。

今や「ダウンサイジング」という言葉はよく使われていますが、初めてこの言葉を聞いたのは、バブルまっただなかの1990年頃でした。「大型汎用コンピュータはもう古い。ダウンサイジングで集中処理から分散化へ。」と、IT業界から雑誌に至るまで絶叫した甲斐があって、「バスに乗り遅れたら大変だ!」という理由だけのコンピュータシステムの再構築が大流行しました。

ところが1990年代後半には、分散化は手間も金も今まで以上にかかることが分かり、またまた集中処理が見直されることに。そして今は集中や分散という概念が無意味なクラウドの時代です。

だからという訳ではないのですが、「ダウンサイジング」のような一言キーワードで仕掛けられたトレンドには、何か胡散臭さを感じてしまいます。「クラウド」もそんな香りが少ししますね。

ところが、そんな「ダウンサイジング」という言葉のイメージを払拭してくれたのが、去年発売されたクルマのメルセデスA45AMGとCLA45AMGです。わずか2.0Lで360馬力もの出力を誇るダウンサイジングターボエンジンを搭載しているので、2.0L量産車では世界最強です。まだ街であまり見かけませんが、何しろ音がすごい…

これは、国産車最強とも言われる三菱ランエボXが同じ2.0Lですが300馬力なので、その差は馬60頭分ということになります。もちろん、最高出力だけでクルマの価値は測れせませんが、ワクワクさせてくれることだけは間違いありません。

今欧州車で加速しているエンジンのダウンサイジングターボ化ですが、日本では昨日「トヨタのハイブリッド車、グローバル累計販売台数が700万台を突破。」と発表されたように、ハイブリット化に尽力しているためか、この流れには乗り遅れているようです。しかし歴史を振り返れば、みんなが同じ方向を向くとろくな事がないので、これでいいのかもしれませんな汗

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