2020年東京オリンピック大会エンブレムが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していると指摘された件が、非常に残念な方向に向かっています。
作者の佐野氏ご本人は、「デザインに対する考え方が違うもので全く似てないし、(ベルギーの作品は)そもそも見ていないので模倣ではない」と言われてますが、いくらコンセプトの違いや模倣が事実無根だと主張されても、デザインは成果物がすべてだと思います。
良識派と思われる多くの人たちが、難しい理屈をこねて佐野氏を擁護していることにも驚きますが、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は10日、「(佐野さんが)自分で考えたオリジナルであると言っており、われわれも同意している。絶対の自信を持って使っていく」と発表されたことは、日本人として実に恥ずかしい限りです。国立競技場を仕切り直したように、なんとか大会エンブレムも仕切り直してほしいと思いますな。