抜釘「やっと抜けたぞっと」

ネジザウルス昨年末、この1年間足に入っていたプレート、ネジ、ワイヤーを「抜釘」しました。聞きなれない言葉ですが、骨折治療のために骨を固定していた金属を取り去ることを言います。ちなみに、日本では抜釘する人が多いそうですが、米国では抜釘しないのが普通なんだそうですね。

手術日前日の説明では、「もしネジ山が潰れたら、プレートを外すことが出来なくなります。」とのこと。これはスタジオの機材でもたまにあるので分かります。そんなとき用にネジザウルス(どんなネジでも外すことが出来る工具)を準備しているのかは聞けずじまいでしたが、抜釘手術には必須アイテムだと思いますな。

1年前、プレートを入れる手術は全身麻酔で行ったのですが、今回は腰椎麻酔を選択しました。下半身だけの麻酔です。と言うのも、全身麻酔は人工呼吸器を使うのですが、このとき気管に入れたチューブのせいで、1ヶ月近くまともに声が出なかったからです。しかし、この選択は後悔することになります。

手術日午前9時、体は元気なので歩いて手術室に行きました。手術室の前で番号が書かれたカードを渡されて手術室に入ると、ちょうど空港の到着ロビーで旅行会社のエージェントが待ち構えているように、多くの看護師が次々と到着する手術患者を待ち構えてます。カードの番号に気付いた看護師に氏名と手術をする部位を確認され、別室に行くと直ぐに麻酔の開始です。

腰椎麻酔は、横向きになりひざを抱え、エビのように丸くなった状態で腰に注射されるのですが、先ずこの注射の痛みを軽減させる麻酔の注射を腰に打たれます。つまり、麻酔をするための麻酔で、少しチクッとします。

これで腰椎麻酔の注射が始まるのですが、地獄の始まりでした。なかなか針が目的の場所に到達しないみたいで、何回も何回も打たれます。30分は格闘してたかな。とにかく強烈に痛いし、麻酔医の焦ってる様子も伝わってくるので、だんだんと不安になってきたところで仕切り直し。やっと成功したときには、精も根も尽き果ててました。汗

その後、手術中は薬で眠らせてもらったので、何も覚えてませんが、ネジ山が潰れることもなく、午後12時、抜釘無事完了!

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